不動産仲介の選び方

IMG_2558

不動産仲介をする会社の全てが良質なところかと言えば残念ながらノー。中には対応が悪かったり、向こうの都合で勝手に勧めてしまったりする悪徳業者も存在します。そのため、不動産仲介の選び方は家を売る際の大切な要素となります。不動産仲介業は参入障壁が低く、宅地建物取引業免許は比較的安易にとれます。それが、誠実な会社も多い反面、まだ悪徳業者も存在している一因となっています。

まず、不動産仲介は企業で選ぶというよりも担当者で選ぶことを覚えておきましょう。確かに大手企業なら安心という考え方も間違ってはいません。しかし、なぜ大手企業が安心なのかと言えば、そこには優秀な担当者が大勢いるからです。思考パターンを変えれば優秀な担当者がいるからこそ、今のような大手企業になれたのでしょう。優秀なセールスマンは知人や過去の顧客など多くの繋がりを持っているため、家の売却を依頼した瞬間「この物件は1か月前のお客さんにぴったりだ」などの情報が出てくるのです。

大手企業は人の出入りが頻繁にあるため、新人の担当者にあたってしまうこともあります。逆に小さな企業でもベテランのつわもの営業マンが在籍していたりするものです。とは言え、理想の担当者を見つけ出すのは難しいですね。いきなり不動産会社に行って「この店で最もセールス成績の良い社員を持ってこい」なんて言っても相手にされません。

ただ、見抜く方法がまったくないわけでもありません。不動産業界というのはノルマが厳しく、ノルマ未達成が続けば首切りの恐れも。ノルマ達成が続いてやっと平社員、それなりの成績を出して主任や係長といった世界です。このことから、名刺を見て役職のついている方は優秀な担当者ということになります。不動産業界で生き残ってきた実力を発揮してくれるでしょう。もちろん、役職が無いからと言って新人とは限りません。もしかすると他の会社から転職してきたばかりのエリートかもしれないのですからね。

後は実際に会って質問をしてみると判断しやすいです。やはり仕事が出来る方は質問へのレスポンスが早かったり、難易度の高い質問にもすぐ答えてくれます。あと、他社の悪口を言う担当者より自社の強みをアピールする担当者、「たぶん」「おそらく」の多い担当者より即答できなくともきちんと確認して正確な情報をくれる担当者を選ぶことをオススメします。最後にもう一度、不動産仲介は企業の知名度ではなく担当者で選ぶようにしましょう。